日本で公開中の映画「完全なるチェックメイト」の撮影に臨むトビー・マグワイア(アニープラネット提供)【拡大】
冷戦背景のスポ根物語
マグワイアは「完全なるチェックメイト」の特徴や見どころにも言及し、「フィッシャーとスパスキーのチェスの腕に技術的な差はありませんが、所属チームの陣容は違いが際立っています。フィッシャーのチームは、スタッフがわずか数人しかいません。逆に国家の全面バックアップを受けたスパスキー側は、金が潤沢にあり、チーム編成もきっちりと組織化され、勝利へと導くブレイントラストもそろっているのです。本作はそんな状況下に置かれたフィッシャーが遠いゴールに向かって頑張っていくスポ根物語でもあるわけですが、最も面白い点は、自分の前に立ちはだかる最大のライバルでかつ障害となるのは、さまざまな葛藤を抱えたフィッシャー自身、という点なのです」と指摘した。