メキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(右)と米俳優、レオナルド・ディカプリオさん=2016年2月7日、米カリフォルニア州ロサンゼルス(ロイター)【拡大】
「ルーム」(レニー・アブラハムソン監督)は、7年にわたって一室に監禁されていた女性と息子を描いた作品。脱出劇よりも救出後、日常に復帰するまでの日々の描写に重点が置かれているのが特徴。主演のブリー・ラーソンが見事な演技を見せており、主演女優賞にノミネートされている。
2008年のリーマン・ショックを予見し、巨額の利益を得た4人の男たちを描いた「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(アダム・マッケイ監督)は、テンポのいい群像劇。「ブルックリン」(ジョン・クローリー監督)は、アイルランドから米国に移住した女性の新天地と故郷の間で揺れる気持ちを描いた味わい深い作品。
また、すでに日本で公開された作品として「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(ジョージ・ミラー監督)、「オデッセイ」(リドリー・スコット監督)、「ブリッジ・オブ・スパイ」(スティーブン・スピルバーグ監督)も並んでいる。
今年は飛び抜けた作品がなく、受賞予測は難しいといわれている。果たして栄冠はどの作品の上に輝くのだろうか。(岡本耕治/SANKEI EXPRESS)