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【東日本大震災5年】「プレーで感謝示す」義足投手の誓い 障害と震災乗り越え甲子園へ (1/2ページ)

2016.3.11 07:30

練習試合で力投する釜石の沢田一輝投手=2016年3月8日午後、茨城県日立市(桐原正道撮影)

練習試合で力投する釜石の沢田一輝投手=2016年3月8日午後、茨城県日立市(桐原正道撮影)【拡大】

  • 岩手県釜石市

 20日に開幕する第88回選抜高校野球大会。「21世紀枠」で出場する岩手県立釜石高には、東日本大震災で被災した義足のサウスポー投手がいる。「これまで助けてくれた人たちに恩返しをしたい」。2年の沢田一輝(かずき)さん(17)は甲子園のマウンドを目指し、震災から5年となる11日、出発する。

 友人に背負われ避難

 5年前のあの日。小学校の卒業式を控えていた沢田さんは、岩手県釜石市の自宅近くで、自転車に乗って友人の家に向かう途中、下から突き上げるような激しい揺れに襲われた。

 「避難しよう」。友人宅に着くと、誰かがそう言い出した。緊急避難所は高台にある廃校だ。みんな、一斉に走りだした。

 ただ、沢田さんは右膝から下に障害を抱えて生まれ、2歳から義足を着けて生活してきた。素早く動くことは難しい。

 坂を駆け上がる友人たちから遅れだした。その時-。「おぶってやるよ」。友人の一人が、沢田さんに気づき戻ってきてくれた。「いつ津波が来るか分からないだろ」。断る沢田さんに、友人は「いいから乗れよ」と言い、沢田さんを背負い、避難所を目指した。

 間もなく押し寄せた巨大津波。野球を今も続けられるのは、友人をはじめ周囲の助けがあったからだと今も感謝している。

背中押した母の一言

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