北陸新幹線の開業1周年記念イベントで、JR金沢駅に到着した乗客らを着物姿で出迎える女性=2016年3月12日午前、石川県金沢市(共同)【拡大】
開業による変化は観光だけにとどまらない。早大、慶大が初めて北陸で合同大学説明会を開いたほか、中央大は金沢市で入試を始めた。関西との結びつきが強い北陸だが、富山市の予備校関係者は「近くなった関東の大学に進んでほしいという親の声も聞く」と話す。
延伸で並行在来線となった長野-金沢間は第三セクター4社に引き継がれた。人口減少で苦しい経営が予想されたが、利用者数は4社とも想定を上回った。石川県のIRいしかわ鉄道では昨年4~9月に1日当たり約2万6000人が利用し、2012年より約4000人増えた。定期券以外の利用が多く、IRいしかわ鉄道は「金沢まで新幹線で来て、富山には在来線で移動する観光客もいた」と分析する。
3月26日には北海道新幹線が開業する。北陸ブームが去ると懸念する声もあるが、JR西の野中雅志(のなか・まさし)金沢支社長は「4000万人市場の首都圏とつながったのは大きい。開業2年目も勢いを持続させる」と自信をみせた。
今後は乗車率が低い平日昼や観光客が減る冬も含めた切れ目ない利用が課題。JR西は沿線地域と連携した1周年キャンペーンや食の魅力をアピールする旅行商品づくりで情報発信を続ける。(SANKEI EXPRESS)