独自の進化遂げた軽自動車 「シャレード」「パルコS」ダイハツの歴史 (4/8ページ)

2015.8.16 07:00

  • 軽三輪トラック「ミゼット」の展示スペースには町工場の雰囲気が再現され、映画「ALWAYS三丁目の夕日」の世界を思わせる
  • 現存する最古のダイハツ工業製発動機。滋賀県内の水田の灌漑用に使われていた
  • アニメ映画「となりのトトロ」にも同型機が登場したオート三輪の「ダイハツ号」
  • 働く女性が手軽に買えるおしゃれで快適なコンセプトの「ミラ」
  • 「広くて楽しいマルチユースワゴン」として当初は働くお母さんを応援する狙いだった「ムーブ」
  • 人気の2人乗り軽オープンカー「コペン」
  • 燃料電池自動車のコンセプトカー。窒素化合物の小型燃料による普及を提案する
  • サラリーマンにも手が届き一家4人が乗れる軽として、昭和41年に発売されたダイハツ初の軽四輪乗用車「フェロー」
  • 軽乗用車のカットモデルで構造を学ぶことができる


外形はできるだけ小さく、室内は広く、「5平方メートルカー」をキャッチフレーズに「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「シャレード」

外形はできるだけ小さく、室内は広く、「5平方メートルカー」をキャッチフレーズに「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「シャレード」【拡大】

 展示スペースには当時の町工場の住居部分が再現され、まるで映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のような雰囲気。お茶の間のテレビ画面では、タレントの大村崑さんが「ミゼット」と連呼する当時のCM映像も見ることができる。

 ミゼットは東南アジアや中近東などにも輸出され、貨物運搬だけでなくタクシーとしても使われた。国内では平成8年に1人乗りの軽4輪車にアレンジされた「ミゼットII」が発売され、再び人気を集めた。

 マイカー時代が到来した1960年代のゾーンでは、サラリーマンにも手が届き大人4人が乗れるとして、昭和41年に発売した同社初の軽乗用車「フェロー」を見ることができる。

 時代彩るクルマたち

 《海外メーカーとの競争激化が予測される中、国内自動車業界の再編が進み、ダイハツは昭和42年、トヨタグループの一員に。石油危機などの苦境を経て、滋賀県竜王町に新工場を完成させるなど生産体制の拡充を進めた》

広さと快適さと経済性を求める声に応えた昭和52年発売の「シャレード」

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