外形はできるだけ小さく、室内は広く、「5平方メートルカー」をキャッチフレーズに「カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した「シャレード」【拡大】
展示スペースには当時の町工場の住居部分が再現され、まるで映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のような雰囲気。お茶の間のテレビ画面では、タレントの大村崑さんが「ミゼット」と連呼する当時のCM映像も見ることができる。
ミゼットは東南アジアや中近東などにも輸出され、貨物運搬だけでなくタクシーとしても使われた。国内では平成8年に1人乗りの軽4輪車にアレンジされた「ミゼットII」が発売され、再び人気を集めた。
マイカー時代が到来した1960年代のゾーンでは、サラリーマンにも手が届き大人4人が乗れるとして、昭和41年に発売した同社初の軽乗用車「フェロー」を見ることができる。
時代彩るクルマたち
《海外メーカーとの競争激化が予測される中、国内自動車業界の再編が進み、ダイハツは昭和42年、トヨタグループの一員に。石油危機などの苦境を経て、滋賀県竜王町に新工場を完成させるなど生産体制の拡充を進めた》