さらに、地元の釣り人しか行かないような細いジャリ道を突き進んでいく。道の両脇は背の高い草が覆い茂り、数メートル先が全く見えない。なぜこんな道を知っているのかって? 子供の頃からバス釣りが大好きなジモティーだから。こういう道は、車高や視点が高いSUVが有利だ。対向車が来たらすれ違うのも一苦労。当たり前だが、コンパクトなクルマのほうがはるかに扱いやすい。
そういう意味でも、新型X1は日本のアウトドアに非常に向いている一台だ。全長は4455ミリで先代より30ミリほど短くなった。ホイールベースは90ミリ縮小。ボディは小型化したが、運転席や助手席の足元はかなり広くなった。前後へのスライドが可能な後部座席のレッグスペースも長くなり、ヘッドクリアランスも全高が高くなったことでこぶしが2個ほど入るなど開放感が増した。ラゲッジ容量も500リットルを超えるなど、居住性と実用性が大幅に向上。かなり大量に荷物が積めるようになった。車内空間の拡大は、横置きエンジンを搭載したFFレイアウトの恩恵を受けているのは明らかだ。
SUVでも十分スポーティー
BMWはこれまで伝統的にFRやFRベースのAWD車をつくることでスポーティーな走りを訴求してきたが、最近は2シリーズのアクティブツアラーを皮切りにコンパクトカーのFF化を進めている。新型X1も、アクティブツアラーとほぼ共通のFFプラットフォームを採用している。おそらく多くの自動車ファンが気になっていることは、X1のFF化によって「BMWらしさが消えてしまったのではないか」ということではないだろうか。ということで、ワインディングの多い山坂道をテスト走行してみた。