中央道をひたすら走って河口湖インターで下りたのだが、前日までのぽかぽか陽気がまるで嘘のように、パラパラと雪が降ってきた。これはまずい。広報車を予約した時は降雪など全く予想していなかったので、「スタッドレスですか? もう必要ないと思います」と三菱自動車さんのオファーを断っていたのだ。「雪が強くなって路面に積もり始めたら残念だけど帰ろう」-。スピードを落として慎重に目的地を目指した。
電気を使ってレジャーを満喫
何とか湖までたどり着いたので、湖岸にクルマを下して外に出てみる。「チョー寒い!」。たくさんのアウトドア用品を積んできたが、仕事じゃなければすぐにでも引き返すレベルだ。2月のウェイクのロケに続いて眼前の富士山が全く見えない。ノルウェー人の友達が持っていた日本のガイドブックに「Mt. Fuji is extremely shy(富士山はなかなか姿を見せてくれない)」と書いてあったことを思い出す。
それでも目の前に広がる湖と雪化粧した山々がとてもきれいで心を癒してくれる。テーブルとチェアを組み立てて電気ケトルを用意し、アウトランダーの電源につないでお湯を沸かす。あえて大自然の中でやることにやや違和感があるが、ここで淹れるコーヒーが美味しくてとても温かい。「こういうのもイイね」とちょっとした幸福感を覚える。
次は料理だ。IHクッカーを使って、鱈とニンニクをオリーブオイルで軽くソテーしていく。付け合せも準備。鱈が出来上がったらお皿に盛りつけてケーパーをまぶし、少量のバルサミコ酢を振る。言い忘れたが、料理中もしんしんと雪が降っている。「オレ、何をやっているんだ…」。料理が美味しく出来上がったのはいいのだが、とにかく冷めるのが早い!メーターで気温を確認したらなんと0度。そりゃ周りの人が物珍しそうにこっちを見るわけだ。
ちょっと気になったのでクルマの電気残量を確認したが、全く減っている様子はない。これなら余裕だ。最後は電気鍋を出してチーズフォンデュを作る。めちゃくちゃ寒いとはいえ、都会の喧騒から離れて外でフォンデュを食べるなんてなんて贅沢。最後に締めのコーヒーをもう一杯。これをすべて電気のみで楽しんでいることに新鮮さを感じる。