29日のオープンを前に報道陣向けに行われた京都鉄道博物館の内覧会=1日午後、京都市下京区(志儀駒貴撮影)【拡大】
携帯電話がない昭和30~40年代の駅舎を再現し、待ち合わせで使われた伝言板など、レトロ感たっぷりの展示も。ブレーキや集電装置(パンタグラフ)などの「車両のしくみ」や、線路点検で社員らがレール上を人力で移動する軌道自転車といった「鉄道の施設」をそれぞれ体験できるコーナーも充実させた。
野外にある「SLひろば」では、扇形車庫にSL20両がずらりと並ぶ姿が圧巻だ。大きな汽笛を鳴らす本物の蒸気機関車が牽引する客車「SLスチーム号」(一般300円、中学生以下100円)に乗車できるコーナーもあり、SLの迫力を五感で楽しめる。
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次はエスカレーターで本館2階へ。平成26年4月に閉館した大阪・弁天町の交通科学博物館にもあった「鉄道ジオラマ」(幅約30メートル、奥行き約10メートル)がリニューアルした形で設置された。実物車両の80分の1スケールの鉄道模型を通じ、鉄道の1日の運行状況を見学することができる。