ただ「目立ちたい」だけではダメ
看板製作にあたって、最も意識したのが、ミナミのランドマークとして親しまれている道頓堀の「グリコ看板」だった。グリコ看板は昭和10年に設置され、80年以上もの歴史を誇る。現在は6代目が道頓堀川を照らしている。
豊田さんらは昨年、江崎グリコ(大阪市西淀川区)を2回にわたって訪問し、街で愛されるための取り組みなどについてアドバイスを受けた。「ただ目立ちたいだけではダメだということを学びました。企業としてのメッセージをきちんと伝えることの必要を感じましたね」と振り返る。
看板はグリコ看板も手がけた老舗メーカーに発注し、広島県内の工場で製作。今年3月16日の点灯式でお披露目された。
ゲストとして出席したぴちょんくんファンなどの小中学生が点灯ボタンを押すと、巨大看板が鮮やかな水色に輝いた。さっそく目が左右に動きだすと、通行人や見物客らが歓声をあげた。