あの最強の戦闘機が復活する!? 「何でも屋」最新F-35に“鈍重”疑惑 (3/6ページ)

2016.5.15 17:08

  • F-22ラプターに乗り組むパイロット。レーダに映らない独特の形状がわかる(米空軍HPより)
  • ドイツのスパンダーレム空軍基地に展開するためバルチック海上空を飛ぶF-22。輸送機や空中給油機など支援機材とともに、世界中へ展開可能だ(米空軍HPより)
  • アラスカのエルメンドルフ・リチャードソン統合基地所属のF-22。高い機動性が特徴だ(米空軍HPより)
  • FBWを戦闘機で初めて実用化したF-16(米空軍HPより)
  • 胴体下のウエポン・ベイを開くF-22。ジェットエンジンの後端は、ジェット噴流の向きを変える「推力変更(ベクタード・スラスト)のためのパドル(板)が備わっており、高機動を可能にしている(米空軍HPより)
  • 生産が遅れ、配備がなかなか進まないF-35(米空軍HPより)
  • 米空軍のF-35。量産の遅延が懸念されている(米空軍HPより)
  • レーダーに映らず、高い機動性を持つF-22「ラプター」(米空軍HPより)
  • F-22が登場するまで、世界最強の戦闘機として一世を風靡したF-15「イーグル」(米空軍HPより)
  • 4月11日、英国空軍レイクンヒース基地に展開し、空対空戦闘訓練を行うF-22。北大西洋条約機構(NATO)との共同訓練も重要な任務だ(米空軍HPより)


 直訳すれば「電線による飛行」。金属製のロープ(ケーブル)と滑車、金属棒などで操縦桿の動きを各舵面に伝えていた従来方式から、電線(ワイヤ)を使いモーターなどで各舵面を動かすハイテクが導入された。これによって操舵にコンピューターを介在させることが可能となり、戦闘機設計上の革命的な変化につながった。

 戦闘機には機敏な動きが必要だが、設計時にそうした運動性能を重視し過ぎると、まっすぐ飛ぶだけで一苦労になる。かといって大型旅客機のように安定性を求めると、動きは鈍重になる。レース用バイクと観光バスの良いとこ取りをして1台にまとめるのは無謀だ。しかしコンピューターが無理難題を可能とした。人間の反射神経では乗りこなせない不安定で過敏な機体を、コンピューターの補正で無理矢理に飛ばすのだ。

 ただし、膨大なプログラム作成などで開発費は高騰する。軍縮で戦闘機の必要数が激減したことから、量産効果による研究開発費の回収も難しい。もはや一国で新戦闘機開発の予算を工面できる国は、世界に数えるほどしかなくなった。

 そんな状況でF-35計画はスタートした。F-22より安く、かつ次世代戦闘機が必要ながら単独開発できなくなった欧州など各国の要求を取り入れた戦闘機。それは1機種で空軍と海軍、さらに海兵隊でも使える「万能戦闘機」を生み出そうとの野心的なプランとなった。

基本フレームなどを共通として設計開発費を安価に済ませようとの思惑があった。しかし…

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