そして臨んだ決勝戦。第1ピリオドは米国選手を相手にリードして終わったが、第2ピリオドにポイントを重ねられ、突き放された。
終了直前にタックルを試みたが得点にならない。「試合中、あんな不安そうな顔をしていたのはきょうが初めてだった」。幸代さんの不安は的中し、吉田の判定負けが決まった。
スタンドでは、前日の48キロ級で金メダルを手にした登坂(とうさか)絵莉(22)も見守った。
吉田は大学の先輩でもあり、姉のように慕っていた存在。「きょう勝っても負けても、私のあこがれが沙保里さんであることに変わらない」。吉田の敗戦に登坂は号泣した。