【試乗インプレ】時速300キロ出しちゃいます? 世界も憧れる日産「GT-R」(前編) (2/5ページ)

  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。富士山と山中湖をバックに威風堂々と構える
  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。富士山と山中湖をバックに威風堂々と構える
  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。パノラマ台から望む山中湖を背景にパチリ
  • GT-R越しの山中湖。なかなか素晴らしい景色です!本当に美しいデザインですね
  • カラーは32万4000円高の「アルティメイトシャイニーオレンジ」。鮮やかさと深みを両立させた特別塗装色だ。実にキレイ!
  • 整流効果や熱を逃がす効果を高める2017年モデルのエアロパーツ。4本出しのチタン合金製マフラーは新日鉄住金のものを採用
  • 大径20インチのランフラットタイヤを履いている。ブレーキはブレンボ製
  • 「GT-R」のロゴと、エアアウトレット
  • 日産GT-R、かっこいいと思いませんか?
  • 4つのLEDランプから構成されるスーパーワイドビームヘッドランプ
  • 4つのLEDランプから構成されるスーパーワイドビームヘッドランプ
  • ここから眺めるGT-Rが超かっこいい!
  • ほかのクルマにはない唯一無二のデザイン。これならひと目でGT-Rだとわかる
  • 4灯丸形テールランプと大型リヤスポイラーはGT-Rのアイデンティティー
  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。バックはパノラマ台から望む山中湖
  • 直線的な美しいラインを描くサッシュレスドアとウィンドー
  • すとんと落ちるルーフラインが美しい
  • ボンネットの裏側には「プレミアム・ミッドシップ」の文字が躍る
  • 職人が1基ずつ手組みしたGT-Rのエンジン
  • 熟練した職人が1基ずつ手組みしたエンジン。その証として、アルミ製ネームプレートが装着されている。試乗車のエンジンには「Handbuilt by Tsunemi Ooyama」と書いてあった
  • これも筆者が大好きな角度の一つ。マフラーや丸形テールランプ、ディフューザーなどのエアロパーツ、ボディのラインが生み出す陰影感など、「GT-R」の魅力をまとめて堪能できる“好スポット”だ
  • ドライカーボン製のトランクリッド
  • 4つのLEDランプで構成するスーパーワイドビームヘッドランプ。斜めに入るポジションランプは、稲妻の閃光をイメージしているそうだ。フロントのエアロパーツも2017年仕様
  • 大径20インチのランフラットタイヤを履いている。タイヤの後ろには「GT-R」のロゴと、斜めに走るエアアウトレット
  • 大径20インチのランフラットタイヤを履いている。ブレーキはブレンボ製
  • 整流効果や冷却性能を高める2017年モデルのエアロパーツ。4本出しのチタン合金製マフラーは新日鉄住金のものを採用
  • 筆者が大好きな角度の一つ。後端に向けてスッと落ちる直線のルーフラインとウィンドーが何とも言えずセクシー
  • 撮影中も相当目立っていました。そりゃ、これだけオーラが出ていればね…いやでも注目されます
  • 山中湖のほとりで撮影。直線を使ったルーフラインが素晴らしくきれい
  • こいつはただものじゃない!この見かけでメチャクチャ遅かったら逆に笑えます
  • 特別塗装色のアルティメイトシャイニーオレンジ
  • ファッショナブルなインテリア
  • ドアの内張りやドアハンドルにも高級ナッパレザーを使用
  • 丸形4灯ランプと「GT-R」のロゴが、なんといってもこのクルマ最大の魅力
  • ワンプッシュで開く給油口リッド
  • ナッパレザーを使用した高級なインテリア
  • ディンプル付き本革巻シフトノブを採用。セットアップスイッチもここにある。ハザードとエンジンスタートボタンが近いのが個人的には気になった
  • 運転席の座面は超肉厚。シートヒーターなどの操作スイッチもついている
  • 後席の実用性に期待してはいけない。中央にはBOSE製スピーカーを配置
  • ちょっとしゃれたドアハンドル。これなら空気抵抗も抑えられる
  • ちょっとしゃれたドアハンドル。これなら空気抵抗も抑えられる
  • カーボン調のコンビメーター。立体的なメーターリングがかっこいい
  • ナッパレザーインストパネルと、本革巻ステアリング。「GT-R」のロゴが気分を盛り上げる
  • 日産GT-R(R35)の2017年モデル。稲妻の閃光がモチーフのLEDポジションランプ。その走りはまさに「lightning」=日産グローバル本社ギャラリー
  • 日産GT-R(R35)の2017年モデル=日産グローバル本社ギャラリー
  • 日産GT-R(R35)の2017年モデル=日産グローバル本社ギャラリー
  • 初代スカイライン2000GT-R(通称ハコスカ)と2017年モデルの共演=日産グローバル本社ギャラリー
  • 2代目スカイライン2000GT-R。通称ケンメリ。日産でも所有台数はわずか2台=日産グローバル本社ギャラリー
  • 3代目のスカイラインGT-R(R32)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 4代目のスカイラインGT-R(R33)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 5代目のスカイラインGT-R(R34)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 5代目のスカイラインGT-R(R34)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 手前からスカイラインGT-RのR32、2代目2000GT-R、新型のR35、初代2000GT-R=日産グローバル本社ギャラリー


 猛々しい迫力のエンジンサウンド

 運転席に収まりエンジンを始動させる。ボタンを押すと、車内にいても十分にわかるほど「ブウォーン」という猛々しい迫力サウンドが駐車場のコンクリート壁に鳴り響いた。エンジン音だけで気分が高揚するクルマはレクサスの「RC F」以来だ。モータージャーナリストは普段から高級車やスーパーカーに試乗する機会が多いと思うが、我々のような新聞社系ニュースメディアではGT-Rのような車格のマシンに乗ることはそうそうないし、自動車ばかり取材するわけにもいかない。だから、たまにこうして憧れのクルマに乗ると、恥ずかしながらも無邪気な子供のようにはしゃいでしまう。

 ギヤを入れてアクセルを踏むと、走り出した瞬間から力強いトルクを発揮する。急勾配の駐車場をぐいぐいと駆け上がって地上に出る。ここからしばらくは、アクセルやハンドルの感触を確かめながら慎重に運転する。初日は夕方に車両を受け取ったこともあり、基本的には日産本社のある神奈川県横浜市から筆者が住む東京都までの約45キロの道のりを走るのみとなる。

 高速道に入りちょっとスピードを上げてみる。トラフィックが多いので中速走行がメインとなったが、車体は非常に安定した印象で、パワーにはたっぷりと余裕が感じられる。4輪でアスファルトをがっちりつかんで力強くボディを押し出しているのが手に取るようにわかる。これで思いっきり踏み込んだらどうなるのだろうか。楽しみは明日にとっておこう。

 がちがちのスーパースポーツカー

 翌日は都内の自宅から山梨県の山中湖を目指す。まずは一般道を走った印象だが、がちがちのスーパースポーツカーに前輪255/40、後輪285/35の低扁平20インチタイヤを履いていることもあり、乗り心地は硬い。道路の段差や継ぎ目を越えた瞬間にちょっとした衝撃がくるが、これはむしろ乗り手が高性能スポーツカーに期待するような心地よいソリッド感だ。サーキット走行が出来るほどの高い性能を持つGT-Rに、誰も高級セダンのような乗り心地は求めないだろう。そもそもクルマの特性や使用目的、そして根本的な作りが違うのだ。同様に、静粛性も特に高いわけではないが、文句を言う人はいないだろう。

私、かなりハイスペックなんです…