【試乗インプレ】時速300キロ出しちゃいます? 世界も憧れる日産「GT-R」(前編) (3/5ページ)

  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。富士山と山中湖をバックに威風堂々と構える
  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。富士山と山中湖をバックに威風堂々と構える
  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。パノラマ台から望む山中湖を背景にパチリ
  • GT-R越しの山中湖。なかなか素晴らしい景色です!本当に美しいデザインですね
  • カラーは32万4000円高の「アルティメイトシャイニーオレンジ」。鮮やかさと深みを両立させた特別塗装色だ。実にキレイ!
  • 整流効果や熱を逃がす効果を高める2017年モデルのエアロパーツ。4本出しのチタン合金製マフラーは新日鉄住金のものを採用
  • 大径20インチのランフラットタイヤを履いている。ブレーキはブレンボ製
  • 「GT-R」のロゴと、エアアウトレット
  • 日産GT-R、かっこいいと思いませんか?
  • 4つのLEDランプから構成されるスーパーワイドビームヘッドランプ
  • 4つのLEDランプから構成されるスーパーワイドビームヘッドランプ
  • ここから眺めるGT-Rが超かっこいい!
  • ほかのクルマにはない唯一無二のデザイン。これならひと目でGT-Rだとわかる
  • 4灯丸形テールランプと大型リヤスポイラーはGT-Rのアイデンティティー
  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。バックはパノラマ台から望む山中湖
  • 直線的な美しいラインを描くサッシュレスドアとウィンドー
  • すとんと落ちるルーフラインが美しい
  • ボンネットの裏側には「プレミアム・ミッドシップ」の文字が躍る
  • 職人が1基ずつ手組みしたGT-Rのエンジン
  • 熟練した職人が1基ずつ手組みしたエンジン。その証として、アルミ製ネームプレートが装着されている。試乗車のエンジンには「Handbuilt by Tsunemi Ooyama」と書いてあった
  • これも筆者が大好きな角度の一つ。マフラーや丸形テールランプ、ディフューザーなどのエアロパーツ、ボディのラインが生み出す陰影感など、「GT-R」の魅力をまとめて堪能できる“好スポット”だ
  • ドライカーボン製のトランクリッド
  • 4つのLEDランプで構成するスーパーワイドビームヘッドランプ。斜めに入るポジションランプは、稲妻の閃光をイメージしているそうだ。フロントのエアロパーツも2017年仕様
  • 大径20インチのランフラットタイヤを履いている。タイヤの後ろには「GT-R」のロゴと、斜めに走るエアアウトレット
  • 大径20インチのランフラットタイヤを履いている。ブレーキはブレンボ製
  • 整流効果や冷却性能を高める2017年モデルのエアロパーツ。4本出しのチタン合金製マフラーは新日鉄住金のものを採用
  • 筆者が大好きな角度の一つ。後端に向けてスッと落ちる直線のルーフラインとウィンドーが何とも言えずセクシー
  • 撮影中も相当目立っていました。そりゃ、これだけオーラが出ていればね…いやでも注目されます
  • 山中湖のほとりで撮影。直線を使ったルーフラインが素晴らしくきれい
  • こいつはただものじゃない!この見かけでメチャクチャ遅かったら逆に笑えます
  • 特別塗装色のアルティメイトシャイニーオレンジ
  • ファッショナブルなインテリア
  • ドアの内張りやドアハンドルにも高級ナッパレザーを使用
  • 丸形4灯ランプと「GT-R」のロゴが、なんといってもこのクルマ最大の魅力
  • ワンプッシュで開く給油口リッド
  • ナッパレザーを使用した高級なインテリア
  • ディンプル付き本革巻シフトノブを採用。セットアップスイッチもここにある。ハザードとエンジンスタートボタンが近いのが個人的には気になった
  • 運転席の座面は超肉厚。シートヒーターなどの操作スイッチもついている
  • 後席の実用性に期待してはいけない。中央にはBOSE製スピーカーを配置
  • ちょっとしゃれたドアハンドル。これなら空気抵抗も抑えられる
  • ちょっとしゃれたドアハンドル。これなら空気抵抗も抑えられる
  • カーボン調のコンビメーター。立体的なメーターリングがかっこいい
  • ナッパレザーインストパネルと、本革巻ステアリング。「GT-R」のロゴが気分を盛り上げる
  • 日産GT-R(R35)の2017年モデル。稲妻の閃光がモチーフのLEDポジションランプ。その走りはまさに「lightning」=日産グローバル本社ギャラリー
  • 日産GT-R(R35)の2017年モデル=日産グローバル本社ギャラリー
  • 日産GT-R(R35)の2017年モデル=日産グローバル本社ギャラリー
  • 初代スカイライン2000GT-R(通称ハコスカ)と2017年モデルの共演=日産グローバル本社ギャラリー
  • 2代目スカイライン2000GT-R。通称ケンメリ。日産でも所有台数はわずか2台=日産グローバル本社ギャラリー
  • 3代目のスカイラインGT-R(R32)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 4代目のスカイラインGT-R(R33)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 5代目のスカイラインGT-R(R34)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 5代目のスカイラインGT-R(R34)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 手前からスカイラインGT-RのR32、2代目2000GT-R、新型のR35、初代2000GT-R=日産グローバル本社ギャラリー


 タイヤはダンロップ製のランフラットタイヤ(パンクで空気圧がゼロになっても、一定距離を安全に走行できるタイヤ)を履いており、足回りの硬さも相まってロードインフォメーション(ハンドルを通して運転手に伝わる、路面とタイヤの接地状況)を把握しやすい。断わっておくが、路面からくる衝撃を一発で吸収するダンピングの効き具合は秀逸だ。これにはビルシュタイン製のショックアブゾーバーが大きく貢献している。

 運転しているとすぐに気づくのだが、走行中に「ウィーン、ガチャン」といった、例えるならターミネーターが動くときのような機械的な音がトランスミッションなどから聞こえてくる。GT-Rが参戦している「スーパーGT」というレースシリーズを見たことがある人ならわかるかもしれないが、まるで車内から映したオンボード映像(車載カメラ)を見ているかのような、レーシングカーのような機械音だ。モータースポーツ好きの筆者はこの音を聞くとレーサー気分になってしまう。

 ちなみにこのクルマ、エンジンフードのエアインテーク周辺が盛り上がっているので、運転しながら美しいボディカラーが見えるのも高ポイントだ。ボディサイズは全長4710×全幅1895×全高1370ミリなのだが、車両感覚も非常につかみやすい。車高(最低地上高)は110ミリと相当低いが、運転席に座った時のアイポイントは「めちゃくちゃ低い!」と感じるほどでもなかった。実際、クルマに乗り込むときも苦にならない高さだ。運転席からの視界は良好で一切不安は感じない。

 私、かなりハイスペックなんです…

 高速道は前日よりもかなり空いている。ちょっとハイスピード走行を試してみよう。GT-Rはセットアップスイッチを操作することでVDC-R(エンジン出力制御)、サスペンション、トランスミッションの味付けを「R」「ノーマル」「セーブ」の3モードに変えることができる。ここは迷わず、走行性能を最大限に引き出す「R」を選択。追い越し車線でアクセルを踏み込むと5000回転付近まで回り、あっという間に法定速度(100キロ)に達する。「うぉ、GT-R速えぇー!なんなんじゃこりゃ…(絶句)」。エンジンの伸びがどうのこうの、とか言っている場合じゃない。一瞬でほかのクルマを置き去りにしてしまうのだ。GT-R、恐るべし。

抜群の安定性とピタリと張り付く接地感