今も昔も「GT-R」は特別な存在
筆者は3代目の「R32」以降しか知らない世代だが、一応、雑誌で読んだり映像で観てきた「ハコスカ」や「ケンメリ」といったスカイライン時代から続くGT-Rの“栄光の歴史”を噛みしめながら280キロの行程を走り抜けた。
「GT-Rはいつの時代もクルマ好きの憧れであり、驚異的な走行性能と迫力のあるルックスで、実際にハンドルを握ったドライバーたちを夢中にさせてきたんだろうなぁ」
まさにいま、自分が魅了されているように…。
本気でGT-Rの走行性能を引き出そうと思ったら、こればかりはサーキットに行くしかない。公道で発揮される能力はほんの一部で、相当チカラを持て余しているはずだ。車両をサーキットの敷地内に持ち込めば、それをGPSで認識し、モニター上でスピードリミッターを解除することができる。ちなみに最高速度は300キロオーバーだ。そのスピードを普段の生活で生かすことは到底無理だが、GT-Rがもたらすドライビング・プレジャーは何キロで走っていても格別だ。ああ、でも本当は時速300キロで思いっきり走ってみたいなあ。
後編では内外装のチェックや道中で実感したGT-Rの注目度の高さ、そして総評をお届けする。お楽しみに。(産経ニュース/SankeiBiz共同取材)
■主なスペック 日産GT-R プレミアム・エディション(試乗車)
全長×全幅×全高:4710×1895×1370ミリ
ホイールベース:2780ミリ
最低地上高:110ミリ
車両重量:1770キロ
エンジン:V型6気筒DOHCツインターボ
総排気量:3.8リットル
最高出力:419kW(570ps)/6800rpm
最大トルク:637Nm(65.0kgm)/3300~5800rpm
トランスミッション:6速DCT
駆動方式:4輪駆動
タイヤサイズ:(前)255/40ZRF20 (後)285/35ZRF20
定員:4(2+2)名
燃料タンク容量:74リットル
燃料消費率(JC08モード):8.6キロ/リットル
ステアリング:右
車両本体価格:1170万5040円