【試乗インプレ】時速300キロ出しちゃいます? 世界も憧れる日産「GT-R」(前編) (4/5ページ)

  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。富士山と山中湖をバックに威風堂々と構える
  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。富士山と山中湖をバックに威風堂々と構える
  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。パノラマ台から望む山中湖を背景にパチリ
  • GT-R越しの山中湖。なかなか素晴らしい景色です!本当に美しいデザインですね
  • カラーは32万4000円高の「アルティメイトシャイニーオレンジ」。鮮やかさと深みを両立させた特別塗装色だ。実にキレイ!
  • 整流効果や熱を逃がす効果を高める2017年モデルのエアロパーツ。4本出しのチタン合金製マフラーは新日鉄住金のものを採用
  • 大径20インチのランフラットタイヤを履いている。ブレーキはブレンボ製
  • 「GT-R」のロゴと、エアアウトレット
  • 日産GT-R、かっこいいと思いませんか?
  • 4つのLEDランプから構成されるスーパーワイドビームヘッドランプ
  • 4つのLEDランプから構成されるスーパーワイドビームヘッドランプ
  • ここから眺めるGT-Rが超かっこいい!
  • ほかのクルマにはない唯一無二のデザイン。これならひと目でGT-Rだとわかる
  • 4灯丸形テールランプと大型リヤスポイラーはGT-Rのアイデンティティー
  • 日産のスーパースポーツ「GT-R」。バックはパノラマ台から望む山中湖
  • 直線的な美しいラインを描くサッシュレスドアとウィンドー
  • すとんと落ちるルーフラインが美しい
  • ボンネットの裏側には「プレミアム・ミッドシップ」の文字が躍る
  • 職人が1基ずつ手組みしたGT-Rのエンジン
  • 熟練した職人が1基ずつ手組みしたエンジン。その証として、アルミ製ネームプレートが装着されている。試乗車のエンジンには「Handbuilt by Tsunemi Ooyama」と書いてあった
  • これも筆者が大好きな角度の一つ。マフラーや丸形テールランプ、ディフューザーなどのエアロパーツ、ボディのラインが生み出す陰影感など、「GT-R」の魅力をまとめて堪能できる“好スポット”だ
  • ドライカーボン製のトランクリッド
  • 4つのLEDランプで構成するスーパーワイドビームヘッドランプ。斜めに入るポジションランプは、稲妻の閃光をイメージしているそうだ。フロントのエアロパーツも2017年仕様
  • 大径20インチのランフラットタイヤを履いている。タイヤの後ろには「GT-R」のロゴと、斜めに走るエアアウトレット
  • 大径20インチのランフラットタイヤを履いている。ブレーキはブレンボ製
  • 整流効果や冷却性能を高める2017年モデルのエアロパーツ。4本出しのチタン合金製マフラーは新日鉄住金のものを採用
  • 筆者が大好きな角度の一つ。後端に向けてスッと落ちる直線のルーフラインとウィンドーが何とも言えずセクシー
  • 撮影中も相当目立っていました。そりゃ、これだけオーラが出ていればね…いやでも注目されます
  • 山中湖のほとりで撮影。直線を使ったルーフラインが素晴らしくきれい
  • こいつはただものじゃない!この見かけでメチャクチャ遅かったら逆に笑えます
  • 特別塗装色のアルティメイトシャイニーオレンジ
  • ファッショナブルなインテリア
  • ドアの内張りやドアハンドルにも高級ナッパレザーを使用
  • 丸形4灯ランプと「GT-R」のロゴが、なんといってもこのクルマ最大の魅力
  • ワンプッシュで開く給油口リッド
  • ナッパレザーを使用した高級なインテリア
  • ディンプル付き本革巻シフトノブを採用。セットアップスイッチもここにある。ハザードとエンジンスタートボタンが近いのが個人的には気になった
  • 運転席の座面は超肉厚。シートヒーターなどの操作スイッチもついている
  • 後席の実用性に期待してはいけない。中央にはBOSE製スピーカーを配置
  • ちょっとしゃれたドアハンドル。これなら空気抵抗も抑えられる
  • ちょっとしゃれたドアハンドル。これなら空気抵抗も抑えられる
  • カーボン調のコンビメーター。立体的なメーターリングがかっこいい
  • ナッパレザーインストパネルと、本革巻ステアリング。「GT-R」のロゴが気分を盛り上げる
  • 日産GT-R(R35)の2017年モデル。稲妻の閃光がモチーフのLEDポジションランプ。その走りはまさに「lightning」=日産グローバル本社ギャラリー
  • 日産GT-R(R35)の2017年モデル=日産グローバル本社ギャラリー
  • 日産GT-R(R35)の2017年モデル=日産グローバル本社ギャラリー
  • 初代スカイライン2000GT-R(通称ハコスカ)と2017年モデルの共演=日産グローバル本社ギャラリー
  • 2代目スカイライン2000GT-R。通称ケンメリ。日産でも所有台数はわずか2台=日産グローバル本社ギャラリー
  • 3代目のスカイラインGT-R(R32)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 4代目のスカイラインGT-R(R33)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 5代目のスカイラインGT-R(R34)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 5代目のスカイラインGT-R(R34)=日産グローバル本社ギャラリー
  • 手前からスカイラインGT-RのR32、2代目2000GT-R、新型のR35、初代2000GT-R=日産グローバル本社ギャラリー


 パワーの解放とともに「ブウォーン」と盛り上がるエンジンの音色は、入念に作り込まれていて品のある心地よいサウンドだ。ついつい聞き惚れてしまうが、このまま踏み続ければそのうち嫌なサイレン音が聞こえてくるかもしれないので、泣く泣くアクセルペダルを戻した。時速80キロ前後でクルーズする分には、2000回転を保ちながら走行する。このときのエンジン音は「ヒーン」とやや高めだ。

 抜群の安定性とピタリと張り付く接地感

 高速走行中に感心したのは、GT-Rの直進安定性だ。スピードが増してもブレずに真っ直ぐ進む。挙動は非常に安定していて、細かいハンドル修正は全くいらない。風切り音も全く聞こえてこない。かなりエアロダイナミクスが優秀だと感じた。この感覚はワインディングを走行しても変わらない。ハンドリングはレクサスのスーパーカー「LFA」のように滑らかで、車体が路面に吸い付きながらカーブを気持ちよく駆け抜ける感覚は素晴らしいの一言。サスペンション性能やボディ剛性もこの上ないレベルに仕上がっている。コーナーで踏ん張りがきかずにロールが出る、なんてことは皆無だ。この接地感とコーナリング性能は高性能スポーツカー以外ではまず味わえない。

 GT-Rは山坂道の走行も楽しめる。パドルシフトはハンドル固定タイプで、常に指をかけた状態で操作が可能。早めに変速すると、きびきびとしたスポーティーなドライビングを楽しむことができる。GT-Rのエンジンパワーは山坂道でもまさに規格外で、山中湖に近い明神峠の急勾配を5速でスイスイと駆け上がったのはかなり衝撃的だった。

車両をサーキットの敷地内に持ち込めば、GPSで認識し…