見通しの悪い交差点では、ノーズが短いおかげで合流地点の直前まで近づくことができるため、右左折時に道路の両側が見やすいというメリットがある。また、Aピラー(フロントガラスを支える左右両端の柱)の横にタテ長の三角窓があるので、死角が少ないことも大きな安心感となる。リバース時は、車両後方の状況をモニターに映し出すリヤビューカメラがあるので、運転が苦手という人でも不安が軽減されそうだ。
いいことばかりじゃないけれど…
もちろん、走っていればいくつか難点も見えてくる。あまり軽に大きな動力性能を求めてはいけないとわかりつつも、やはり不満を感じるシーンはあった。例えば大通りに接するT字路などで、停止状態から一気に加速して流れに合流するときは、スピードに乗るまでもたつきがある。本線合流後、真後ろから迫って来たタクシーに「邪魔だ、どけ!」と言わんばかりにクラクションを鳴らしながら猛スピードで抜き去られることも。これが上り坂ともなると、アクセルペダルをベタ踏みしても、流れに乗るまで後続車を抑え込んでしまうことがあった。
N-BOXのエンジンは競合車と比較してトップクラスのパワーを誇ると同時に、車重が重いクルマでもある。いったん流れに乗ってしまえば気にならないが、急な加速を必要とするときは重量が足かせになりやすい。ちなみに公称燃費がライバルより不利なのも、車重の重さが少なからず影響しているはずだ。今回は高速道路を走る時間がなかったが、長距離移動が多く高速走行時に余裕が欲しいドライバーは、絶対にターボ車をお勧めする。