【試乗インプレ】トヨタ「ヴォクシー」なぜ売れる? デブ目線で徹底チェック(後編) (1/5ページ)

  • 身長181センチでも頭をぶつけることはない
  • ボディカラーは「イナズマスパーキングブラックガラスフレーク」。見る角度によってダークグリーンにも見える
  • このサイズで3列シート+荷室の室内空間を誇る
  • ヴォクシーで楽しい思い出をたくさん作ろう!
  • 試乗車の内装色はブラッドオレンジ&ブラック。落ち着きが欲しい人はブラックを選ぶことも可能
  • 助手席でも快適。軽の時とは打って変わり、運転中に杉渕の存在と圧迫感に圧倒されることもなかった
  • 身長181センチ、体重140キロ、足のサイズ30センチの“規格外”でもゆったり座れるキャプテンシート。レッグスペースも十分だ
  • テーブルはもう少し大きい方が使い勝手がいいかも。腹に閊えることはない
  • 助手席背もたれ背面のテーブル。運転席側にはない
  • 3列目でも問題なく座れた杉渕
  • 3列目シート。なるべく3人は避けたいところ
  • 上下2段のLEDランプ
  • 上下2段のLEDランプ類。ヴェルファイアに似ている
  • 鏡のようなメッキパーツを増やしたリヤビュー。縦長のランプがカッコいい
  • メッキパーツを増やした縦長のリヤコンビランプ
  • LEDのテールランプは「コ」の字に光る
  • 1.8リッターエンジンとHVシステムが詰め込まれたエンジンルーム
  • クルマの反対側へ、ウォークスルーで突っ切って行ける。狭い場所で便利だ
  • 広々としたレッグスペースを確保している
  • パワースライドドアのハンドル。カチッと軽く引くだけで自動開閉する
  • A型のベビーカーでも畳まずに載せることが可能。ベビーカーのカゴに荷物が入った状態で畳むことはできないので、これは楽
  • 運転席も試す杉渕。ハンドル操作は問題なさそうだが…
  • プニプニとした上腕がはみ出てしまう。これは運転しづらそう…
  • 運転席よりも2列目の方が似合ってるぞ
  • 窓が大きいと、外に広がる景色も大きくなる
  • 窓が大きくて開放的。女性に嬉しいロールサンシェードも装備している
  • 河原に止めたヴォクシーに腰を掛けて一息つく杉渕
  • 杉渕の“ご褒美”を準備する筆者(撮影:杉渕敦)
  • 網の上のステーキにラブ光線を送る杉渕
  • 炭火のイッキ焼きで外はカリッ、中はジューシー。外で食べると一層美味しい
  • ご褒美の肉に食らいつく杉渕。お仕事お疲れ様!
  • ステーキが一気に消えていく
  • 炭火焼の肉を食べて思わず「ウメー!」と絶叫する杉渕
  • こんな楽しみ方もできる。ヴォクシー、ありがとう
  • 3列目シートの背もたれを倒した状態
  • シート下部のレバーを引き、シートを跳ね上げる
  • シート下部のレバーを引き、シートを跳ね上げる
  • シートを跳ね上げたらベルトを固定
  • 3列目シートを両サイドに跳ね上げると、広大なスペースが生まれる
  • 3列目を跳ね上げると4人乗りとなる
  • 運転していてワクワクする室内空間。ブラッドオレンジが映える
  • 大型ワイドディスプレイはとても見やすかった
  • ヴォクシーのインパネ。個人的にはセンターメーターじゃないのが嬉しい
  • エレクトロシフトマチックとフロントオートエアコン
  • 前席の空調を操作するフロントオートエアコン
  • 運転席右側の操作パネル。エンジンスタートボタンやパワースライドドアの操作スイッチ類、ETC車載器など配置している
  • ウインドースイッチとピアノブラックの内装。質感はなかなか高い
  • ルームミラーを覗くとこんな感じです
  • 細いAピラーと大きな三角窓のおかげで視界は良好
  • 助手席のオープントレイ。500mlのペットボトルじゃ足りない人は、1.5Lのボトルを置くこともできる
  • 助手席側のオープントレイとグローブボックス。上にはアッパーボックスも備える
  • センタコンソールのカップホルダーを引き出した状態
  • ステアリングの横に配置した走行モードのスイッチ。設置場所に改善の余地がありそうだ
  • センターコンソールボックスの収納
  • センターロアボックス。引き出しを引くと2つのカップホルダーが表れる
  • センターロアボックスでスマートフォンを充電
  • リヤオートエアコンの操作スイッチ
  • 床下収納は結構広い。開閉は楽だ


 7月にマイナーチェンジしたばかりのトヨタ「ヴォクシー」。前編では主に走行性能をチェックしたが、後編では内外装やユーティリティをじっくり見ていく。上位グレードのハイブリッド車(HV)を一緒に試乗したのは、体重140キロのお笑い芸人。広い室内空間がウリの人気ミニバンは、彼のような巨漢でも十分納得する仕上がりなのか。それとも“デブ目線”の厳しいダメ出しが容赦なく飛び出すのか!? とりあえず河原に到着した2人はバーベキューの用意を始めた。(文・写真 大竹信生/SankeiBiz)

 『にらみを効かせたイケメン』だそうです

 新型ヴォクシーは安定したセールスを誇る人気車種だ。7月の新車販売ランキング(軽を除く)ではマイチェン効果もあって前月から1000台以上も上積みし、6位にランクインした。

 では、実際どの辺が変わったのか-。今回の小改良で一番変化が分かりやすいのが外観のデザイン変更だ。高級ミニバン「ヴェルファイア」を彷彿とさせる上下2段の灯火類には高輝度で点灯速度が速く、省エネ性能にも優れる「Bi-Beam LED」のヘッドランプと、面発光の鮮やかなクリアランスランプを採用。左右のヘッドランプを結ぶシルバーのラインは太さを増し、中央のエンブレムを縁取るようにキラリと強い輝きを放つ。分厚いフロントバンパーを「ハ」の字に走るメッキの加飾は、ヴェルファイアとそっくりだ(バンパーデザインはグレードによって異なる。試乗車はエアロ仕様のHYBRID ZS)。

 ヴェルファイアはぎらつきのある強面の印象だが、ヴォクシーのフロントデザインもけっこう厳つい。トヨタの「VOXY LIFE」という特設ページでは、ヴォクシーの外観について『にらみを効かせたイケメンフェイス』と謳っている。まさに狙い通りのルックスだろう。その派手な見た目からネガティブな印象を持たれることもあるとは思うが、筆者は「下品」「やりすぎ」といったイメージは特になく、キャラクターの濃さを前面に押し出した肉食系アピールにちょっと可愛さすら感じる。

 リヤのデザインは鏡のようなシルバーのガーニッシュが目を引く。縦長のリヤコンビランプは「コ」の字に光るLEDランプを組み込んでおり、遠くから見ても一目でヴォクシーだと分かるデザインだ。リヤウインドーはテールゲートのほぼ半分を占めるほど大きい。ボディを側面から見ても1列目、2列目のウインドーはベルトラインを下げて面積を大きく取るなど、視認性や開放感を強く意識しているのがよく分かる。

いよいよ140キロの巨漢が使い勝手をチェック