【CAのここだけの話♪】〈CAのルーツ?〉機内の看護と体調ピンチの対処法教えます! (2/6ページ)

  • 大洲友里絵さん
  • 大洲さん。紅葉を見に京都へ
  • 大洲さん。オーストラリア・メルボルンのホージャー・レーンにて
  • 大洲さん。ロンドンにて
  • 大洲さん。インドネシアのトゥグヌンガンの滝で
  • 機窓からの日の出。空を眺めるのが大好きです
  • 素敵なクリスマスツリー=パリ
  • フィジカルアセスメントとトリアージのテキスト。主にこれらを使って看護知識を復習します


(3)湿度

 機内の湿度は一般的に10~20%ほどに保たれています。なぜ機内を乾燥させているのかというと、それは機体やエアコンを結露から守るためです。機体内外の温度差はかなり大きく結露が生じますが、結露は機体の金属やシステム類の錆び、腐食、配管を塞ぐなどの悪影響を起こします。

(4)揺れ

 天候不良や気流の不安定な場所を飛行する際などに機体は揺れます。揺れるタイミングは、事前に分かることもあれば突然の場合もあります。揺れによってお客様と私たちCA両方が怪我などせず安全に過ごせるよう、私たちは常に突然の揺れを想定しながら行動しています。

▽ファーストエイドの訓練

 CAには保安要員という、お客様の安全を守る重要な責務があります。機内では体調不良を訴えられるお客様も時々おり、使用できる物品もスペースも限られています。すぐに地上に降りて医療処置を受けることもできません。

 そのため、CAはあらゆる状況に対応できるよう、訓練中にファーストエイド(応急処置)についても学習し、手技も練習します。また、飛行機内には医療処置物品が設置されています。私が勤務する会社では、心臓に電気ショックを与える自動体外式除細動器(AED)、ファーストエイドキット、メディカルキット、酸素ボンベ・マスクなどがあります。

 メディカルキットは医師・看護師など医療職のライセンスを持った人しか開けて使用することができません。他の物品は、キャプテンやチーフパーサーの許可を得たあと乗務員で使用することができます。

 また、飛行中も医療処置・管理が必要なお客様が搭乗されることもあります。その場合は、座席を丸ごと取り外してストレッチャーを設置して飛行することもあり、医師と看護師が同乗しています。

機内で多い症状は