【CAのここだけの話♪】〈CAのルーツ?〉機内の看護と体調ピンチの対処法教えます! (6/6ページ)

  • 大洲友里絵さん
  • 大洲さん。紅葉を見に京都へ
  • 大洲さん。オーストラリア・メルボルンのホージャー・レーンにて
  • 大洲さん。ロンドンにて
  • 大洲さん。インドネシアのトゥグヌンガンの滝で
  • 機窓からの日の出。空を眺めるのが大好きです
  • 素敵なクリスマスツリー=パリ
  • フィジカルアセスメントとトリアージのテキスト。主にこれらを使って看護知識を復習します


・空港クリニック受診

 空港内には併設のクリニックがあるところが多いので、フライト中がとても心配な場合は受診すると良いでしょう。

・アルコール摂取の速さと量に気をつける

 飛行中の機内は地上と比べて、気圧の影響でアルコールの分解速度が遅くなり、また代謝されにくくなります。地上より酔いがまわるのが3倍早いともいわれています。

 乗務員はお客様のアルコール摂取量やスピードに留意しながらサーブしていますが、思わぬ体調不良を起こさないためにも、量や飲むスピードを自分で注意していくことは大切です。

・読書やゲームに注意する

 乗り物酔いしやすい方は避けましょう。

・小まめな水分摂取

 機内は乾燥しており、脱水状態になりやすい環境にあります。人によっては目がとても乾燥したり、喉に痛みを感じる方も。脳貧血の予防のためにも、水分は小まめにとりましょう。

・ストレッチなど

 機内では自分の席という狭い空間で同じ姿勢で過ごす時間がどうしても長くなってしまいます。すると、血液の巡りも悪くなり、むくみや脳貧血などの原因になり得ます。

 立ち上がる前にはかかとの上げ下げ運動などをして、ふくらはぎや太ももの筋肉を動かしてからゆっくりと立ち上がると、めまいや失神の予防に効果的です。排便・排尿後も血圧低下が起こりやすいので注意が必要です。座りながら時々手足を動かしたり、トイレに行ったタイミングで少しストレッチするなどして全身に酸素を送りましょう。

 飛行機内で体調が悪いことほど辛いことはありません。体調に気を配りながら過ごしていきたいですね。そして、もしもの際は遠慮なく乗務員にお声がけください。お客様が安心安全快適に機内で過ごしていただけるよう、全力を尽くします!

【プロフィール】大洲友里絵

 おおす・ゆりえ 岐阜大学医学部看護学科卒業後、東京都内の大学病院にて6年間勤務。新生児から高齢者まで幅広い患者の看護を経験。仕事にやりがいを感じていたが、CAになる夢が諦められず、東南アジア系の航空会社へ転職。趣味は、旅行、料理、読書、図画工作。

 このコーナーはエアソルに登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。内容は随時更新します。エアソルはPR、商品開発、通訳、現地リサーチ、ライター業務等、現役CAの特性を活かせるお仕事を副業としてご紹介しています。

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