野党攻勢へ…民進党内に温度差も
TPP法案審議
真っ黒な資料を手に記者会見する民進党の山井国対委員長代理=13日午前、国会
民進党は、TPP承認案などの審議再開で与党と合意したことを受け、西川公也委員長(自民)の著書の問題を突破口にして、攻勢を強める構えだ。
「(著書の)ゲラが本物であることは疑いのない事実。西川氏が書いたとみなして質疑をさせてもらう」
民進党の安住淳国対委員長は13日、自民党の佐藤勉国対委員長との会談でこう迫った。民進党は8日の特別委を途中退席してから審議拒否を続けてきたが、審議を通じて政府・与党を揺さぶる戦略に転じた形だ。
民進党は、石原伸晃TPP担当相が西川氏の著書に関し「(官僚が関与したことを)絶対に認めるわけにはいかない」と語っていたと主張。安住氏は記者団に「質疑の中でしっかり議論をしたい」と述べ、政府・与党を追及する姿勢を強調した。共産党の穀田恵二国対委員長も13日の記者会見で「ごまかそうという態度は許されない」と矛先を向けた。
勢いに乗るかに見える野党だか、足元はおぼつかない。民進党の前身の旧民主党は政権時代にTPPを推進し、旧維新の党も推進の立場だった。共産党とは根本的に立場が異なり、「野党共闘」の足並みが乱れることも予想される。
そもそも民進党内にも賛否は混在する。TPPに賛成しているおおさか維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は13日、「民進党のTPPへの立ち位置がはっきりしないのが問題だ。反対の人いっぱいいますからね」と皮肉った。
関連記事