日銀の国債保有400兆円 財政規律緩む懸念も
日銀の国債保有残高が初めて400兆円を超えたことが12日までに分かった。日銀が2013年4月に世の中にお金を供給する大規模緩和を開始し、金融機関などから国債を大量に購入しているためだ。低金利が続き、政府が国債発行の“痛み”を感じづらくなっており、金融市場では「財政規律が緩みつつある」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)と懸念する声も上がる。
7日時点の保有残高は400兆3092億円。政府が発行し、現在も世の中に出回っている残高約1100兆円の4割近くを占める。
日銀は大規模緩和前から金融緩和策として国債を購入していたが、黒田東彦総裁の就任後、2%の物価上昇目標の達成に向けて買い入れペースが加速し、購入額は年50兆円となった。14年10月には追加緩和に踏み切り、年80兆円に拡大した。それでも物価目標は達成できず、最近の物価はマイナス圏に沈んでいる。
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