日本酒の生産量と輸出額【拡大】
「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社への参拝客を中心に、鹿島市を訪れる観光客は年間300万人にのぼるものの、日本酒の生産地としての知名度は高くない。
耳目を集めるきっかけになったのは、ロンドンで毎年開かれる「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)」。11年9月、206蔵が出品した日本酒部門で468銘柄の中から地元の富久千代酒造の「鍋島 大吟醸」が最高賞の「チャンピオン・サケ」に選ばれたのだ。
IWCは世界最大の規模を誇るワイン品評会で、日本酒を対象とする「SAKE」部門は07年に新設された。世界中の流通業者やワイン愛好家が関心を寄せ、受賞した銘柄は入手が困難になることも少なくない。SAKE部門は品質の高い日本酒の存在を現地のバイヤーに浸透させる原動力になっている。
もっとも、日本酒の国内生産量は06年度の約51万キロリットルと比べて11年度には約14%減の約44万キロリットルに落ち込むなど、人口減や日本酒離れを背景に減り続けている。