日本酒の生産量と輸出額【拡大】
05年に1400超だった全国の蔵元数も12年には1260に減少。その一方、海外での日本食人気の定着化などに伴って輸出額は米国や香港、韓国向けを中心に年々増え、11年度は05年度比62%増の88億9000万円に伸びた。それでも輸出量は国内生産量の数パーセントにすぎない。
輸出の拡大余地は大きいとみて東北や北陸、中国、九州など全国の蔵元も需要の掘り起こしに動き始めている。
大手の宝ホールディングスは12年10月、シンガポールに現地事務所を設け、経済成長による所得向上を背景に需要が伸びている東南アジアでの拡販に乗り出した。
地域振興にも貢献
そうした中、酒蔵ツーリズム推進協議会は今年1月に閣議決定された緊急経済対策で「日本産酒類の総合的な輸出環境整備」の一環として位置づけられた。観光庁観光資源課の担当者は「酒蔵見学にとどまらず、食や伝統文化などが絡む地域の連携が生まれれば、地元経済の振興につながる。新しいビジネスが登場する場に協議会がなればいい」と意欲をみせる。