ロシアの主なLNG計画【拡大】
今月末の安倍晋三首相のロシア訪問を控え、ロシアのエネルギー大手が日本に対し、液化天然ガス(LNG)の猛烈セールスをかけている。
米シェールガス革命の余波で、ロシアの欧州向けガス販売が落ち込んでおり、代わりの受け皿として日本市場に目をつけたわけだ。ロシアはこれまでの資源囲い込みによる高飛車な姿勢を一転、日本に秋波を送る。
エネルギー調達の選択肢が増える日本は「競争力のある価格を引き出す絶好のチャンス」と歓迎するが、同時に投資の目利きや価格交渉力が求められそうだ。
丸紅など戦略的提携
「あれだけの大物、何かビジネスができないか」。大手商社は、米エクソン・モービルを抜いて世界最大手の石油・ガス開発会社に浮上したロスネフチに熱視線を注ぐ。セチン社長はプーチン大統領の側近中の側近だけに、資源開発にとどまらず、同社と極東での産業協力を模索する商社もある。