ロシアの主なLNG計画【拡大】
両社のLNG輸出の動きに神経をとがらせているのが、独占輸出が崩れたガスプロムだ。今回のミレル社長の来日は、安倍首相の訪露を前に、「自身の存在感を国内外にアピールするため」(関係者)ともささやかれている。
そのガスプロムが計画するウラジオLNGの行方も不透明だ。昨年4月に、経産省の音頭で伊藤忠商事、丸紅、石油資源開発(JAPEX)、国際石油開発帝石(INPEX)などが、LNGの共同事業化調査でガスプロムと基本合意。その後ガスプロムと経産省が覚書を交わしたが、ウラジオLNGはいまだガス田もはっきりせず関係者の口は重い。
ガス田のコスト競争力、条件、買い手はつくのかなど、課題が山積し投資決定を図りかねているのが実情だ。