ロシアの主なLNG計画【拡大】
日本のLNG輸入は震災後、安定調達が求められたが、今はいかに低価格で調達できるかへに焦点が移った。ロシアの資源国家管理に翻弄されてきた大手商社はロシアの“変節”を歓迎するが、電力・ガス業界は、安価な北米のシェールガスやアフリカ・モザンビークのLNGへの関心が高い。
政府関係者はロシアとの取引について「商談を一刻も急ぎたいロシアに比べ、日本勢の立場はロシアからいかに適正価格を引き出せるかにある」と話す。日本は買い手として、投資の目利きとともに、有利な条件で調達する“したたかさ”も求められそうだ。(上原すみ子)