ロシアの主なLNG計画【拡大】
日本市場に根を張りたいセチン社長も2月の来日時に、政府関係者や大手商社首脳らと相次ぎ会談しオホーツク海石油鉱区やサハリン1のLNG計画への参加を求めた。
この要請に早々に応じたのが丸紅だ。国分文也社長がさっそくモスクワに飛んでロスネフチと戦略的提携を結んだ。ロスネフチが米エクソン・モービルと検討するサハリン対岸のデカストリにLNG基地を建設する構想に参画する。同基地の規模は年産最大1500万トンで、総事業費は1兆5000億円にのぼる一大プロジェクトだ。
一方、3月にはロシア2位の民間ガス会社ノバテクのミケルソン社長とノワク・エネルギー相が、茂木敏充経済産業相や三井物産、丸紅、東京電力と会談。日本側に対しノバテクと仏トタールが参画するヤマル半島のLNGへの参画を要請した。
今月17日には、ロシア最大のガス会社のガスプロムのミレル社長が来日。茂木経産相に対し、計画するウラジオストクLNG基地の重要性を強調、「日本は重要な市場」とガス販売と開発への参画をアピールした。