このコメント、そして特集自体が、中国の政治状況に対する痛烈な皮肉ではないのか。制作者の誰も気付かないのだろうか。当時は不思議で仕方がなかったが、今の見方は少し違う。
この番組は、あえて日本を批判するふりをして、実は中国の現状を批判していたのではないか、と思えてきたのだ。
中国では権力者を批判する際、別のものを叩くふりをして権力者を叩く手法がある。
分かりやすい例としてはこうだ。中国海軍艦艇による海上自衛隊護衛艦への射撃管制レーダー照射が表面化した際、中国のニュースサイトの掲示板に「もし今、日本が中国を占領したら」というタイトルの書き込みが載った。
いわく(1)日本は専制統治を行い、中国人に選択の権利を与えない(2)愚民教育を行い、人権を理解させず、軍隊に感謝させる(3)毎日30分のニュースで、人民がどんなに良い生活をしているか宣伝する-など計18項目にわたるのだが、統治者の「日本」を「共産党」に置き換えると、現在の政治状況そのままなのだ。なんとも回りくどい政府批判ともとれる。