抗日ドラマに「小日本」連呼 反日増長させる“自虐”日本人まで… 留学生が見たリアル中国(2) (4/6ページ)

2013.4.28 12:30

土産物店で売られる野田佳彦前首相と安倍晋三首相の似顔絵Tシャツ。「日本の畜生どもをやっつければ釣魚島は安寧が得られる」と書かれている=中国・北京市内

土産物店で売られる野田佳彦前首相と安倍晋三首相の似顔絵Tシャツ。「日本の畜生どもをやっつければ釣魚島は安寧が得られる」と書かれている=中国・北京市内【拡大】

  • 「主権を守り抜け釣魚島を防衛せよ」と書かれた車用のステッカー=中国・北京市内
  • 「日本の帝国主義を打倒せよ!」と書かれた横断幕を掲げて道路を占拠する反日デモの参加者ら=昨年9月、中国陝西省西安市内

 推察するに、共産党大活躍の抗日戦争ドラマであれば、表現の自由がある程度保障されるということなのだろう。表現者たちの怠慢のせいで、日本への憎しみが無意味に、しかし確実に増幅されていることに心底憤りを覚える。

 そこで、ある中国人に聞いてみた。「普段、抗日戦争ドラマ見てる?」。

 「嘘ばっかりだから見ない。当時あんなに共産党が賢かったわけない」

 少し安心した。日本人の私に気を使っているのかもしれない。実際には日の丸が燃やされるシーンをみて留飲を下げる中国人もたくさんいることだろう。

 「小日本」と30回

 尖閣諸島をめぐる反日デモが広がっていたとき、大学の授業で、ある教授が日本のことを「小日本(シャオ・リーベン)」と連発していた。腹が立って「正」の字で数えてみたら、2時間の授業で約30回言っていた。

 抗議しようと思って、ある中国研究者の日本人に相談した。「中国人はそれほどの悪意をこめず、気楽に使っていることも多い。時期も時期だけに言動は慎重にしたほうがいいですよ」。至極大人の助言を頂いて、本音の講義が聞けなくなるかもしれないとも考え、そのときは我慢した。

妙に中国人を見下す日本人も

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