当たり前だが、私は「小日本」という言葉は大嫌いである。何とかして日本を下に見ようという嫌らしさを感じるし、国土の広さ以外に誇れることはないんかと思う。
同時に、妙に中国人を見下す日本人もいて、それに対しても違和感を覚える。
しかし、残念ながら、中国人の潜在意識には、多かれ少なかれ反日意識が染みついていると考えて間違いないだろう。中国のお茶の間のテレビに登場する日本人は、抗日戦争ドラマの悪役か、中国政府に都合のいい発言をする学者や元政治家ぐらいだ。
ある中国人学生に聞いてみた。「中国人って反日デモなどで『日本の帝国主義を打倒せよ』とかスローガンを掲げるけど、日本人にしたら、は?という感じだよ。日本が今、軍国主義や帝国主義のわけないし。むしろ中国のほうが『遅れてきた帝国主義』として警戒されてるよ」。
すると、その学生は少し考えた上で「日本帝国主義という表現は、あまり知識のない人が、日本を攻撃するフレーズとして深く考えないで使っているだけ」と解説してくれた。