中国ではコンビニでお握りを買うと電子レンジで温める人が圧倒的に多い。その彼らが日本にビジネスで会社訪問した時、会議室でご馳走される幕の内弁当に閉口する。「なんであんな冷めたものが食べられる?」と。
一方、インドネシアの食生活を研究している方が「ジャカルタの官庁なんかに行っても午前の遅い時刻に自分のデスクで食事している人がいるんですよね」と話すので、「レンジなどの普及で熱いものは熱いうちに食べるという習慣に変わりませんか?」と聞いた。「それはあまり…」との回答だった。
アジアでも地域によって料理の温度の好みが異なる。とすると家電製品の仕様も違ってくるのではないか?
そこでパナソニック株式会社アプライアンス社海外マーケティング本部メジャーアプライアンスグループ事業企画チーム・チームリーダーの斎藤哲志さんに聞いてみよう。まず温度に対する傾向をどう分類できるだろうか。