消費税増税決定から一夜明け、官邸に入った安倍晋三首相=2日午前、首相官邸【拡大】
以降、「97年のトラウマ」は、その時々の政権に等しくついて回った。少しでも「増税」をちらつかせた政権は、批判の集中砲火を浴び、選挙でも苦戦を強いられた。
ただ、消費税増税が日本経済の低迷を招いた最大の原因だったか、その後の景気動向をつぶさに見ると、必ずしもそうではなかったというのが、今の市場関係者の見方だ。
金融システム安定
明治安田生命保険の小玉祐一チーフエコノミストは、「(97年)11月にはいってからの山一証券、北海道拓殖銀行の破綻といった金融危機と、アジア通貨危機が景気低迷の主犯」と指摘する。
増税直後の反動減後の97年7~9月の成長率がいったん1.6%のプラス成長に転じたのに対し、翌98年1~3月期に7.4%減と大きく落ち込んだのは、消費増税では説明つかないからだ。