今年5月、ミャンマーを訪問した安倍晋三首相に経済団体関係者が同行したが、栢下によると、関係者の宿泊施設がヤンゴンで確保できず、急遽、首都ネピドーでホテルを確保したという噂が流れたという。これも、渡航客を受け入れるホテルが絶対的に不足しているためだ。宿泊料金も高騰している。
それらに対応する動きもある。フランスに拠点があるノボテル系や香港拠点のシャングリラ、またヒルトンなどの海外のホテル大手が建設・オープン計画を発表。日本のホテルも進出を計画しているといい、この数年で、ある程度の客室数を確保できるとみられている。
2年で8倍 日本製「中古」を狙え
中古車販売では、今後の「観光・消費の爆発」を予感させるような動きがすでに始まっている。中国、韓国からの輸入車もあるが、日本車の人気が高いという。なぜか。技術力が高く、安心して乗れるからだ。
急増するミャンマーの中古車市場は11年9月に車輸入のための規則が変更され、爆発的に日本車が売れ始めた。日本貿易振興機構(ジェトロ)のアジア大洋州課課長代理、小島英太郎によると、10年に4500台ほどだった日本製中古車の輸入は以後の同年10~12月で1万7千台近くも輸入された。昨年1年間では9万3千台以上にもなった。