栢下は、トヨタ自動車の「マークII」の爆発的な売れ行きを、その象徴だとみている。ミャンマーの市民はその車体のフロント部分が「金魚」に似ていると親しみ、輸入が解禁された当時には00、01年ごろ仕様の中古車が700~800万円台で売買された。
いずれも、中古でも技術力の高い日本製が好まれている証拠だ。
小島は「日本製への人気はとても高い。中古車だけでなく、中古機械などの要望もある」と指摘した上で、「例えば、印刷機械の9割は日本製の中古で、いまだに中古でいいから日本製がほしいという人が多いと聞く」と話している。
活発化するヒト、モノ、カネの動き
「日本とミャンマーの経済協力の象徴だ。絶対に成功させなければならない」
安倍首相は今年5月、ヤンゴン市内で行われた日本・ミャンマー経済セミナーで、そう力説した。