「すぐに利益をあげるのは簡単ではなく、長期的な視点でみている。ただ、物流の需要は今後増えるはずだし、物流にかかわる日本的な技術も必要になってくる」
中国リスクを避けるために
日本のIT業界はすでに十数社がミャンマーに拠点を設け、システムの開発や運用管理などを海外に移すオフショア開発などを行っている。
オフショア開発は日本では人件費が高いため、安い労働力をたくさん得られる国で行う。従来、中国で行われていたが、「反日」暴動が起きたり、賃金などのコストが上昇している「中国リスク」を避けるため、東南アジアなどに拠点を移す動きが目立っている。IT企業のいち早い進出もその一環とみられる。
中国リスクを避けるための「チャイナ・プラス・ワン」。それもミャンマー進出の理由のひとつでもある。(敬称略)