積極的に貸し出しを行なわない民間銀行は手元に現金が余ります。民間銀行は、余剰現金をFRBの口座に入れ、利子を稼いでいるのです。結果、FRBが金融緩和を続けるほど、自身の民間銀行への利子負担が増えるのです。
負担が増せば、FRBが経常赤字となり、米ドルの信頼を揺るがすかもしれません。実際、FOMC議事録には、このコストを意識した文言も見られました。
仮にこの問題を目先通過しても、米国政府の財政をめぐる話は再度出てくるかもしれません。FRBのことを思えば、いつまでも金融緩和で資本市場を支えてくれると考えるのは危険かもしれませんね。
崔真淑 Good News and Companies代表 神戸大学経済学部卒業後、大和証券SMBC金融証券研究所(現・大和証券)に株式アナリストとして入社。入社1年未満で、当時最年少女性アナリストとしてNHKなど主要メディアで株式解説者に抜擢される。債券トレーダーを経験後、2012年に独立。