韓国が原子力発電政策を推進から維持へと転換する見通しだ。同国のエネルギー計画を検討する官民合同の作業部会は、2035年の全電源に占める原子力の比率を22~29%にすると提言。30年に41%とした従来の目標比率を大きく引き下げた。現地英字紙コリア・ヘラルドなどが報じた。
12年末時点の韓国の電源比率は石炭が39%、原子力が29.5%、液化天然ガス(LNG)が22.4%、太陽光など再生可能エネルギーが2.1%。
同国は08年に産業振興と原発推進を掲げた李明博(イミョンバク)前大統領のもと、原子力の比率を41%に高める目標を掲げたが、日本の福島第1原発事故や、国内で不正部品の使用など原発関連の不祥事が続いたこともあって反原発の世論が強まっていた。
韓国政府が作業部会の提言に沿って原子力の目標比率を引き下げれば、1978年に商業原発が初稼働して以降、原子力推進路線で一貫してきたエネルギー政策の大きな転換点となる。