自民党税制調査会は20日の総会から、2014年度税制改正議論を本格化させる。消費税増税に伴う、自動車課税と地方法人税の見直しに加え、生活必需品の消費税率を低く抑える軽減税率の制度設計が議論の焦点となる。ただ、いずれのテーマも調整が難航するのは必至。12月中旬の与党税制改正大綱の策定に向け紆余曲折も予想される。
安倍晋三首相は19日、首相官邸で公明党の山口那津男代表と会談。山口氏は消費税率10%への引き上げ段階の軽減税率導入を改めて要請、首相は「承りました」と応じた。これに先立ち首相は18日、自民党の野田毅税制調査会長に軽減税率の検討を加速させるよう指示した。
自民党税調の税制改正作業は2段階で行われる。優先して取り組まれるのが、復興特別法人税の1年前倒しの廃止議論だ。
東日本大震災の被災地復興のため法人税額に10%上乗せ課税されており、前倒し廃止されれば企業にとって9000億円の負担減になる。政府は、来年4月の消費税増税後の景気への影響を和らげるには賃上げが不可欠として、同税廃止が確実に賃上げにつながるかを確認したうえ、12月上旬に廃止の結論を出す。