シンガポール航空のゴー・チュン・フォン最高経営責任者(CEO)は「自国通貨高や燃料価格の高騰、アジア近隣国の成長減速に加え、LCCなどの台頭で引き続き厳しい業績が続くだろう」との見解を示す。
一方、現状を打破するためにさまざまな戦略も打ち出している。
昨年、LCC子会社スクートを立ち上げ、10月には印複合企業タタ・グループの持ち株会社タタ・サンズと共同で、機内食の無料提供などの付帯サービスを完備する航空会社をインドに設立することで合意。同国国内線市場を手がかりに、国際線への進出も視野に入れ、アジアに進出する中東の航空会社に対抗したい意向だ。
シンガポール航空と同社傘下のシルクエアは先月15日から、全クラスで無料で預かる手荷物の重量を10キロ引き上げるなど顧客サービスも強化。さらに多くの航空会社と提携し乗り継ぎの利便性を図るなど、利用者の獲得に向けてあらゆる手立てを講じ、熾烈(しれつ)な争いに挑んでいく姿勢だ。(シンガポール支局)