3Dプリンター【拡大】
日本は“もろ刃の剣”
ただ、高い生産・加工技術で他国との差別化を図ってきた日本の製造業にとって、3Dプリンターは“もろ刃の剣”になる懸念もある。特に、日本は金型のような基盤技術の強みで、他国の製造業に対し優位性を維持してきた。
だが、中国などアジアの新興企業が3Dプリンターを導入すれば、金型などが不要になり、日本のアドバンテージが失われる懸念がある。また、アイデアに富んだ個人の製造業参入が容易になれば、既存の中小企業などの仕事が奪われる恐れもある。
野村総合研究所の寺田知太・上級コンサルタントは「安くて早いだけが売りの製造業は淘汰(とうた)が進む。デザインなど付加価値を付けることが重要で、3Dプリンターのブームを機に日本のものづくりの利点を見つめ直す必要がある」と指摘した。