今のままでは40代以下の世代が年金を受ける頃には、基礎年金は月額5万円を割り込む(現在は6・5万円)見通しだ。だが、加入期間の延長で基礎年金の支え手が増えれば、引き下げを行う期間を短縮し、下げ幅を圧縮できる可能性がある。
また、60代を超えて働き続ける人はこれまで国民年金に40年を超えて加入することができなかったが、納付期間の延長で、マクロ経済スライドによって目減りする年金を補うことができる。会社員は現在、60歳以降に年金保険料を納めても40年を超えて納めた保険料は厚生年金額には反映するが、基礎年金額には反映されない。45年加入が実現すれば基礎年金額に反映する制度設計が可能になる。
厚労省は、制度変更をした場合、今後の受給世代にどの程度寄与するかの試算を5年に1回行われる今年の財政検証で実施。その結果を基に社会保障審議会の年金部会で制度変更を議論する方針だ。