増税以外でも関心を集める理由がある。3月中旬には東京商品取引所の代表的な先物価格が9カ月ぶりの高値となった。ウクライナ情勢や中国の経済指標の悪化が要因とみられる。通貨と異なり、金そのものに価値があるため、経済的なリスクが世界で高まると買われる傾向がある。国際的調査機関、ワールド・ゴールド・カウンシルのマーカス・グラブ氏は「中国やインドでも金需要は旺盛で、国際価格の押し上げ要因になっている」と指摘する。
米国の金融緩和の縮小で、世界中から金に流れ込んでいた投資マネーが引き揚げられる動きもあるが、株などのリスク資産と逆の値動きをしやすい商品として、金の需要は底堅い。
インフレ時は現金の価値が下がるため、金などの資産に資金を移す動きは今後も続く可能性がある。4月以降の金需要の動向は、デフレ脱却を目指す日本経済のバロメーターにもなりそうだ。(佐藤裕介)