【8%の波紋】(上)
電機 国内の落ち込み、海外で補填
消費税率が1日、1997年4月以来17年ぶりに引き上げられて5%から8%へとアップ、年間8兆円超の国民負担増が生じる。政府は増税分を社会保障費の財源に充て、財政健全化につなげることを狙うが、第一生命経済研究所の試算では2014年度の家計負担は13年度より平均9万円増え、消費減速が懸念される。デフレ脱却や本格的な経済成長が道半ばの中、日本経済は消費税増税のハードルを乗り越えられるのか。経済活動の現場から3回にわたって報告する。
反撃の機会うかがう
消費税増税を控えた3月中旬のある日。トヨタ自動車の車を販売する東京トヨペット江戸川店(東京都江戸川区)の大場隆之店長は「整備で来てくれる固定客を中心に、新車購入を勧める日常業務に戻った」と店内を見渡した。
東京トヨペットの管内では、増税前の駆け込み需要もあり、2月第4週の週末(22~23日)は前年同期比22%増の大にぎわいだった。しかし、3月21~23日の3連休の来店客数は6%も減少。5%の税率で車を購入するには3月中に新車登録する必要があり、3月17日までの購入契約が目安だったから、駆け込みの反動減が数字に表れた。