日銀は8日の金融政策決定会合後の総裁記者会見を、途中でも報道できるようにした。従来は会見終了後に解禁する形だったが、「メッセージがダイレクトに素早く伝わるようにする」(黒田東彦総裁)狙いで、情報発信の方法を変えた。
欧米の中央銀行では、会見中のトップ発言は即時報道する形式が主流だ。日銀の取り組みは、市場でも「発言の文脈が分かり、顔色の変化も読み取れる」(みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト)などと、好意的に受け止められている。
この日の会見は一部で生中継され、外国為替市場では、黒田総裁の発言直後に円相場が対ドルで10銭近く切り上がる場面もあった。
ただ、総裁会見は東京株式市場の終了後に開かれるため「株式市場には即時報道による大きな影響はないだろう」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤戸則弘投資情報部長)との声も聞かれた。