共同記者会見を終えたオバマ米大統領と安倍首相=24日午後、東京・元赤坂の迎賓館(代表撮影)【拡大】
両首脳が目標の大筋合意を宣言できなかったのは、甘利明TPP担当相と米通商代表部(USTR)のフロマン代表による23日の2度にわたる閣僚折衝で、最終的な妥協点を見出せなかったことが大きい。両氏の会談は23日夕にいったん終了したが、深夜になって再開し、24日午前3時ごろまで続いた。
最大のネックとなったのは、重要5分野のうち豚肉の関税の扱いだ。安い豚肉に高い関税を課す「差額関税制度」で、米国は輸入価格が1キロ当たり64円程度を下回る豚肉にかける482円の関税を2桁台まで下げるよう要求。日本は100円程度を主張する。
難航していた牛肉の関税率(現行38・5%)については、日本が日豪経済連携協定(EPA)で合意した20%前後への引き下げを譲歩の目安とし、米国と折り合っていない。
連日の交渉で疲労の色を隠せない甘利氏は、記者団に思わずこぼした。
「もう一回この担当大臣をやりたいかといわれたらやりたくないです」(本田誠)