豚肉関税 TPPの焦点に 日米事務レベル協議 (2/2ページ)

2014.5.30 05:00

 これまでの協議では、米政府は日本の豚肉の関税を残す方向で軟化してきたが、米議会では「悪い合意なら、しない方がいい」(上院財政委員会のワイデン委員長)と安易な妥協には慎重論が強い。

 日本の豚肉の関税制度は輸入価格帯によって3種類に分かれる。低価格帯は1キロ当たり482円をとる従量税、高価格帯は輸入価格の4.3%をかける従価税になっている。中価格帯は課税後の価格が1キロ当たり約550円となるよう輸入価格との差額を関税として徴収する「差額関税制度」を導入している。

 低価格帯では、米国が1キロ当たり50円以下に下げるよう求めるのに対し、日本は100円前後に抑えたい考え。高価格帯の関税率は4.3%から引き下げる方向で調整し、中価格帯も差額関税制度の適用範囲の縮小を検討する。

 日米などTPP交渉参加12カ国は今月19、20日にシンガポールで閣僚会合を開いたものの、大筋合意は見送った。7月には首席交渉官会合を予定しており、交渉は今夏が大きなヤマ場となる。交渉全体の合意には日米協議の決着が欠かせないが、今回の事務レベル協議では「全て(の議論)を終わらせるのは難しい」(大江氏)状況のため、6月にも再度協議を開く可能性がある。(会田聡、ワシントン 小雲規生)

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