TPP交渉における日米間の事務レベル協議を前に握手する大江博首席交渉官代理と米通商代表部のカトラー次席代表代行(左)=30日午前、東京・霞が関の外務省(代表撮影)【拡大】
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)をめぐる日米両政府の事務レベル協議が30日、東京都内で再開した。輸入急増時に関税を引き上げて国内市場を守る緊急輸入制限(セーフガード)の発動条件など、交渉が難航している農産物重要5項目の扱いで妥結点を見いだせるかが焦点となる。
協議には、日本の大江博首席交渉官代理と、米通商代表部(USTR)のカトラー次席代表代行が出席。大江氏は会合前に記者団に「少しでも前進できるように頑張る」と述べた。カトラー氏は森健良経済外交担当大使とも会い、日本の自動車市場開放についても話し合う見通しだ。
5月に米国で開かれた事務レベル協議では、重要5分野のうち、セーフガードの扱いなどを議論したが、双方の溝は埋まらなかった。日米とも今回の協議で意見の隔たりを解消し、7月3~12日にカナダで開催される12カ国の交渉官会合での議論を進展させることで、政治決着の舞台となる閣僚会合開催にこぎ着けたい考えだ。
ただ、米国は11月に議会の中間選挙を控えており、妥協は難しいとの見方が広がっている。