最重要は若者の雇用
地方の存続には、若者をつなぎとめ、大都市に出た若者を呼び戻すことが必要だ。
美しい景観や伝統・文化の掘り起こしなど街の魅力を高めるのはもちろんだが、最重要ポイントは、若者が働きたくなる職場の創出である。安定した仕事がなければ若者は定着できない。企業誘致だけでなく、起業支援や地域ブランドの育成も急がれる。
第2のポイントは市街地の「にぎわい」だ。街に活気や刺激がなくては、若い世代を引きつけることは難しい。
「国土のグランドデザイン」によれば、3大都市圏を除く地域では、10万人以上の都市を核とする「30万人都市圏」に百貨店や映画館、大学、救命救急センターといったサービスが存在する。
見方を変えれば、この規模を割り込むとサービス内容によっては企業が撤退を検討し始めるということである。いかに「30万人都市圏」をつくるかが、地方生き残りの目安の一つともなりそうだ。
「にぎわい」は若者の雇用確保とも密接に関係する。大型商業施設や病院などは、若者の雇用の場でもあるからだ。これらが撤退や倒産に追い込まれたのでは、そこで働く若者たちが職を失い、大都会流出に拍車がかかる。