小渕優子前経済産業相は20日午前、辞任にあたって経産省で記者会見を開き、時折、涙目で言葉を詰まらせながら「大変お騒がせし、深くおわびします」と謝罪した。問題の経緯などを語った記者会見の詳報は次の通り。
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「このたびは、私の関係する政治資金団体の収支報告書の記載に際して、さまざまな疑問を提示されました。そのことにつきまして、野党の皆さまから数々のご質問をいただき、本来やらねばならない審議に、大きな影響を与えてしまったことを重く受け止めています。このように大変、お騒がせをしてしまったこと、ご心配をおかけしていることに対し、国民の皆さま、私を長く支援してくださっている後援会の皆様、地元・群馬の皆様、ご迷惑をかけているすべての皆さまに、心からのおわびを申し上げます」
「今回、大きく分けて2つの問題が指摘をされていると理解をしています。まず1つ目は、資金管理団体における物品購入に関し、指摘を受けている点です。2つ目は、後援会の観劇旅行など、行事費用に関する問題であると理解をしています。まず1番目の問題である資金管理団体における物品の購入等についてご説明を申し上げます。事務所費や組織活動費に計上されている物品の購入などにつきましては、実際に購入したことを領収書などで確認する作業を進めておりますが、公私の区別については、しっかり付けさせていただいていることを改めて申し上げたいと思います。そのうえで、報道などで問題であると指摘をされた品について、いくつかご説明をさせていただきます」