オーストラリア首都キャンベラで19日から開かれていた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の首席交渉官会合が24日、閉幕した。難航している知的財産や国有企業改革などを中心に論点を絞り込む作業が行われたが、参加国間の意見の隔たりは残っており、25日からシドニーで開かれる閣僚会合も厳しい交渉が予想される。
交渉関係者によると、首席交渉官会合では閣僚会合で議論する論点を整理した。知的財産では新薬のデータ保護期間などで5カ国と2国間で協議を進めたが、「多くの課題は残ったまま」という。(シドニー 西村利也)